顎関節症・噛み合わせ治療センター >> 歯科治療後に噛み合わせがおかしくなった患者様の改善の記録

特集 歯科治療後に噛み合わせがおかしくなった患者様の改善の記録

削るのは一瞬、元に戻すのは一瞬ではない。それが“噛み合わせ治療”の難しさです。当院にご来院なさった患者様の治療の記録です。どのような主訴でご来院し、何が原因で噛み合わせが悪化し、どう治療したか。“噛み合わせ治療”をご検討されている方は、是非とも参考になさって下さい。

削るのは一瞬、元に戻すのは一瞬ではない。それが“噛み合わせ治療”の難しさです。当院にご来院なさった患者様の治療の記録です。どのような主訴でご来院し、何が原因で噛み合わせが悪化し、どう治療したか。“噛み合わせ治療”をご検討されている方は、是非とも参考になさって下さい。

現在、当院に通院されている患者様の中で、とりわけ多くの方が悩まれているのが「噛み合わせの悪さ」です。そのお悩みは「噛み合わせの悪さ」という感覚だけにとどまらず、口がうまく開けられない、ものをしっかりと噛むことが出来ない、どこで噛んでいいのかわからない、食事をするにも一苦労というように、日常生活を送るのに支障をきたすものにまで及びます。

そんな「噛み合わせの悪さ」を引き起こす原因が、実は歯科治療にあるということは「噛み合わせ治療について」のページでご説明いたしましたが、今回この特集ページでは、実際患者様がどのような主訴で来院され、過去に行ったどのような治療が噛み合わせに悪影響を与えたのかをご覧になって頂きたいと思います。

1.患者様のご紹介

準備中

 

患者様情報

  • 44歳
  • 男性
  • 2011年12月来院

初診時の主訴

左顎からジャリジャリした音が鳴る。肩、首が痛い。右腕が痺れる。右偏頭痛持ち。

2.初診時の口腔内の状態

初診時口腔内写真

上顎スライド写真

初診時口腔内写真

下顎スライド写真

患者様の訴えである右腕のしびれに関してですが、下顎スライド写真の左側に装着されているクラウン2本が身体のデザインに合っていませんでした。

この患者さんは元々食物をすりつぶす際には左下の奥歯ですり潰していたにも関わらず右の奥歯ですり潰すようになってしまい、右の首に負担がかかり、右腕のしびれが生じる結果になってしまったと判断しました。

また、左側のクラウンのデザインが身体に合っていないために身体の左右のバランスが崩れていると判断し、次にご紹介する動画内の検査をしたところ、やはり身体のバランスを崩していました。次の動画を見て頂ければご理解しやすいと思います。

3.被せ物(補綴物)が身体に与えている影響をチェック

これは診療中に、噛み合わせが身体にどのような悪影響を与えているかをチェックしている際の映像です。どのようなチェックを行い、患者様の身体がどうなっていて、何をすることによって、どうなったのか、それを説明していきます。

1.腸骨稜周辺を指圧し身体の歪みをチェック

腸骨稜

映像の中で医師が指圧しているのは、図にある「腸骨稜」と呼ばれる部位の周辺です。

この腸骨稜周辺は、筋肉と筋肉の接合部となっており、噛み合わせに異常があり、身体のバランスが崩れている際に指圧すると、痛みが発生します。

そこでまず、どの程度身体の左右のバランスが崩れているかをチェックするのです。

2.ロールワッテを噛ませ、噛み合わせの高さを変更した後にもう一度チェック

次に右図にあるロールワッテを噛ませ、噛み合わせの高さを変更し、そこでもう一度腸骨稜周辺の指圧を行うのですが・・・・

ここで多くの患者様が驚かれるようなことが起きます。

ロールワッテは何か特別な道具というわけではありません。ただの綿のようなものです。やったことと言えば、噛み合わせの高さが足りていないと思われる箇所に、ただそれを噛ませただけです。

にもかかわらず、先程指圧して痛みが走った部位が、今度は痛みを感じなくなっているのです。

これは一体どういうことを意味しているのでしょうか?

ロールワッテ

3.何気なくほんの少し削った歯が身体のバランスを壊してしまう

上述のチェックでわかることは、噛み合わせの異常というのは、何も大げさな治療の失敗から引き起こされるわけではないということです。ほんの少し歯を削った際に生じた噛み合わせの高さの違いから異常が引き起こされるような、そんなデリケートなものなのです。

そんな些細な噛み合わせの高さの違いが、全身にバランスに影響を及ぼす。それが噛み合わせの恐ろしいところなのです。

4.理想的な天然歯に近づけるべく、精密な調整を要する被せ物(補綴物)作製

チェックの段階ではロールワッテを噛むだけで、腸骨稜周辺を指圧した際の痛みが引きましたが、実際に噛み合わせを完全な状態に戻すには、そんな簡単には行きません。

その作業工程を追って行きましょう。

1.患者様の噛み合わせを再現

咬合器  

 

咬合器  

まずは、咬合診断から得た情報を基に、現状の患者様の噛み合わせを再現いたします。こうして再現することによって、何がどう噛み合っておらず、どこをどう調整することによってしっかりと噛み合うようになるのかを検討します。

2.ロウ(WAX)を使用して、理想的な歯の形を追求

ロウ(WAX)  

 

ロウ(WAX)  

次に、ロウ(WAX)という加工しやすい素材を使用して、理想的な歯の形を見つけます。ここで求められた形が仮歯となり、最終的な被せ物(補綴物)となっていくため、一切妥協を許さない精緻な作業が必要とされます。

3.仮歯の作製

仮歯作製  

 

仮歯作製  

ロウ(WAX)によって理想的な形を定めた後に、レジン製の仮歯を作製します。

4.仮歯の装着

仮歯装着  

 

仮歯装着  

作成した仮歯を実際に患者様の口腔内に装着します。患者様にはしばらくこの仮歯で生活をして頂き、主訴にあったような噛み合わせの悩みや不快感が解消されるかチェックします。

この動画は、作成した仮歯を装着した後に身体のバランスチェックを行ったものです。当初にあった、腸骨稜を押した時の痛みが消えています。

5.最終の被せ物(補綴物)の作製→装着

最終補綴  

 

最終補綴  

仮歯での生活で問題が見られなかった場合、その歯の形を最終的な被せ物(補綴物)にします。素材はセラミックかゴールドを使用し、セラミックで作成する場合は、口腔内で不自然な見え方をしないように、細かく色調を調整します。

様々な工程を経ましたが、ここでようやく最終的な被せ物(補綴物)の装着です。これだけの時間をかけ精緻に作り上げた形だからこそ、患者様の身体に適合し、天然の歯に限りなく近く機能するのです。

5.削るのは一瞬、元に戻すには一瞬ではないのが噛み合わせ治療

当院で行なっている噛み合わせ治療の一例、その流れを見て頂きました。

ほんの少しの歯科治療が身体に与える悪影響、そして、それを元に戻すのがどれほど大変なことなのか、それがご理解頂けたかと思います。

削る時は一瞬なのに、それを戻すには一瞬という訳にはいかない。それが噛み合わせ治療の難しいところだと思います。

噛み合わせというものは、どの歯科治療を行うにしても、根底になければいけない概念です。虫歯を削るにしても噛み合わせを考慮しなければいけません。

こちらのホームページを訪れた方には、是非ともそうした噛み合わせの重要性を認識していただいたうえで、歯科治療に臨んで頂ければ幸いです。

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