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お口と全身の関係コラム

⭐日本人型咬合の話⭐①

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⭐患者さん向け噛み合わせの真相配信の流れ⭐の続きです。

噛み合わせ

欧米人の咀嚼 嚙み合わせ

日本人の咀嚼

スライドの文章を転載しますね。

『欧米人の咀嚼を分析する』

欧米人がどのように食事を楽しんでいるか、それは世界三大料理の一つであるフランス料理の楽しみ方を分析すればわかります

フランス料理は、肉料理であれ魚料理であれ、はたまた野菜料理であったとしても、その味の大きな決め手となっているのは、ソースです。

フランス料理を楽しむ際は、まず何よりもソースの味を十分に堪能し、その後に小臼歯と呼ばれる犬歯(糸切り歯)の奥にある歯の周辺で、食材を噛み切るように咀嚼し飲み込むという食べ方になります。

これは動物に例えると、ワニやライオンのような肉食獣の咀嚼方法に近いものがあります。武器でもある歯をなるべくすり減らさないよう、顎を縦方向に動かすように咀嚼する必要があるのです。

学問的には、こうした咀嚼方法は「チョッパー型」と言われています。

 

『日本人の咀嚼を分析する』

一方日本の食文化はどのようなものか。

これは主食であるお米の楽しみ方に見て取れます。お米は沢山噛むことによって甘みが増すと言われていますが、これは大臼歯と呼ばれる奥歯を使い、文字通り臼(うす)のようにお米をすり潰しながら食べることによって甘みを引き出しているわけです。これはお米だけではなく、代表的な和食である煮物なども同様です。例えば大根の煮物。これは口の中に入れただけでは味わうことが出来ません。口の中に入れ、噛み砕き、奥歯ですり潰し、そして煮汁を溢れ出させる、そのことによって味を堪能することが出来ます。

これは動物に例えて言えば、牛や馬のような草食動物の咀嚼方法と共通するものがあります。

縦方向の顎の動きだけではなく、横方向にも顎を動かし、「噛み切る」「砕く」「すり潰す」「汁を搾る」という四種類の動きを、自身の歯をすり減らしながら行っています。

学問的に言えば「グラインダー型」と呼ばれる咀嚼方法です。

 

日本人に合った咬合の世界観を探求し続けることが天職のように感じています。

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