寝ている間の歯ぎしり・食いしばりに
お悩みではありませんか?
歯ぎしり・食いしばりの原因を理解して、上手に付き合っていく
精神的なストレスが引き起こす歯ぎしり・食いしばり

歯ぎしりは悪い習慣だと思っていませんか?ギリギリと大きな音を立て、一緒に寝ている人には迷惑をかけ、歯自体にも深刻なダメージを与える疾患のようなものと捉えている方も少なくありません。しかし、補綴専門医の立場から言わせて頂くと、歯ぎしりは、必ずしも悪いことだと言い切れません。歯ぎしりは、精神的なストレスを発散する行動でもあり、現代社会を生きる人にとっては必要不可欠な情動行動と言えるかもしれません。人間は様々な場面で精神的なストレスを感じます。仕事における重圧といった目に見えないようなものやそれがストレスになると本人に自覚がないようなことなど、知らず知らずのうちにストレスは蓄積されていくことがあります。歯ぎしり・食いしばりは、そうして溜まったストレスを日中や夜な夜な解消してくれる行動なのです。そのため、上手に付き合って行くにはどうしたら良いかを考えるのが良いでしょう。
歯ぎしり・食いしばりによる歯への負担

- 歯や歯質への悪影響
- 象牙質が露出する、歯ぐきが退縮するなどの歯周組織への悪影響
普段の食事で歯にかかる力はそれほど強くありません。しかし、無意識に行っている食いしばりでの歯への負担は相当なものです。結果として歯に圧力が加わり過ぎ、エナメル質が破壊されて知覚過敏を引き起こすことがあります。また、歯周組織にも影響を与えます。食いしばりによって血液循環が悪くなったり、血管網が破壊されたりすることによって、歯茎が退縮し、重症化すると歯周病が進行してしまう可能性もあります。