お口の中で、舌の位置はどこにありますか?
「低位舌」が呼吸への悪影響を引き起こしているかもしれません
舌の位置が下がる「低位舌」について

健全な状態であれば、口を閉じているときの舌の先は、上の前歯の根本付近に接触しています。この位置はスポットと呼ばれますが、何らかの原因で舌の機能が低下していると、舌がスポットより下の位置にあることが増えます。歯科医療の世界では、舌の先がスポットに接触せず、低い位置にあることを「低位舌」と呼んでいます。
正しい舌の位置と全身の健康の関係性

舌が正しい位置にない場合、さまざまな悪影響が出ます。それは例えば、口呼吸の習慣化であったり、睡眠時無呼吸症候群と呼ばれるものであったりします。しかし、舌を正しい位置に矯正できれば、口呼吸は鼻呼吸となり外部からの菌が体内へ入ることを防止できます。また、舌の位置が正しい位置にあると、いびきの改善などの他、唾液の分泌量が増えることにより、口腔機能を高めることにもつながります。唾液は、殺菌作用があるため、虫歯予防、歯周病予防が可能となり、結果的に全身の健康を保つ効果があるのです。